KPOPや韓流の影響で韓国での就職を夢見ることもあるのではないでしょうか?
韓国での就職を希望する人が増えている中で、人気企業はどこなのか気になりますよね。人気企業を知ることで、韓国社会の現状やどのジャンルに発展性があるのかなどを知ることができます。
- 韓国留学後に就職を考えている
- 韓国の就職で人気企業を知りたい
という方のために、韓国の大学を卒業する若者に人気の企業TOP5をまとめてみました。
韓国で就職を考えている方がいれば、ぜひ韓国の現代社会の就職事情を知っておきましょう。後々ヒントになるかもしれませんので要チェックです。
韓国の就職事情
韓国の就職事情は日本よりも難しいのが現実です。
大学卒業生の就職率は70%未満であり、大学の中でも専門大学の就職率は高くなります。韓国の大学進学率は日本に比べると高いほうですが、学歴があっても就職が難しいのが現実です。
自分のスキルを磨くために、休学して資格を取ったり留学したりする学生も少なくありません。政府では就職難の政策として、資格を取ることやある分野の学習のために支援金を出すなどの対策をとっています。
しかし、中小企業の給料が大企業の給料の6割にも満たない、初任給が少ないなどの改善点もあります。就職してから働く環境が改善されたもののまだ過酷だったり、居住環境を準備するための金銭的な負担が大きかったりして、就職してからの問題があるのも現状です。
地元の韓国人でも就職が難しい中、日本人も就職できるのかと心配になるところですが、日本人だから就職が可能という場合もあります。
就職率は低いですが、韓国での就職を希望する場合は、韓国の大学を卒業すると強みになりそうです。では韓国の学生に人気な企業を紹介していきます。中には日本で展開している企業もあるのでチェックしてみてください。
韓国人気企業ランキングTOP5
では、早速韓国の就活生はどんな企業に就職を希望しているか見てみましょう。
今回のランキングは、韓国の就業情報サイトの「사람인」で韓国の成人男女2265名を対象に行われたアンケートを参考にしております。
韓国人気企業第1位【サムスン(Samsung)電子】
人気企業1位は「サムスン電子」です。
サムスンは1969年に設立されて韓国を代表する電子機器の企業です。
スマートフォンやパソコン、TVなどのディスプレイ商品、冷蔵庫、掃除機など生活家電、医療機器を提供しています。世界にも進出しており有名な大企業です。
就職したい企業に選んだ理由は保証制度や給料が安定しているとの理由が多く、毎年TOP10に入っています。
サムスングループは半導体だけに限らず、保険、証券、カード、ホテルなどの事業もあり、年間に1万人ほど新規社員を採用しており、就職率は70%ほどに上ります。就職するまでに狭い道をたどっていくことになるのですが、金銭的な安定という保証から人気の企業となっています。
韓国では、サムスンで働く男性のことを「삼성맨(サムスンマン)」と呼ぶ風習もあり、サムスンで働いているだけでステータス性があると言われています。
日本では「株式会社サムスン日本研究所」として横浜と大阪を拠点にしており、半導体設計・開発などを行っています。
韓国人気企業第2位【KAKAO】
人気企業2位は「KAKAO」です。
KAKAOはカカオトークや可愛いキャラクターで人気のカカオフレンズなどが有名です。韓国人であれば、カカオトークを利用していることが多いですし、若者にはとても身近に感じるアプリとなっています。
カカオトークに関わるコンテンツや、カカオペイなどの支払いのコンテンツ、ショッピング、音楽再生サービス、ゲームなどの事業を展開しています。大学生がKAKAOの事業に価値があると考え、発展性があり将来に対する期待が高く、自己の成長や開発への期待を抱いているようです。
特に新型コロナ感染症が流行しても発展を続けてきた企業のひとつでもあるため、働き方が変わっていくといわれている時代において希望的です。
2020年,2021年は大学生が就職したい企業ランキング1位で、年俸の平均が毎年上昇しているほど有望な企業で人気企業TOP1にも選ばれました。日本のカカオトークなども展開しており、東京の「株式会社カカオジャパン」が拠点となっています。
韓国人気企業第3位【NAVER】
人気企業3位は「NAVER」です。
NAVERは日本でいう「yahoo」と同じで、インターネットプラットフォームで有名です。
NAVERは1999年に設立され、毎日3000万名が多様なコンテンツを利用しています。コンテンツの種類としては、ニュース、コミュニティ、ブログ、電子マンガ、TV・ライブ、ショッピング、音楽サービス、ネイバーペイなどの支払いなど多様です。
プラットフォーム以外にもLINEやSNOWなどのアプリ、papagoなどの翻訳機能など質の高いコンテンツが展開されています。LINEはスマートフォンを持っている日本人は使いますよね。日本では現在「LINE株式会社」として事業展開しており、日本だけではなく台湾などにも進出しています。
NAVERは就職したい企業ランキングに選ばれるのですが、去年は5位で今年は3位に上りました。
去年のランキングに関しては、NAVERの開発者が死亡した事件のためイメージが下がったのではないかと分析されていますが、それでもNAVERは韓国人に愛されているプラットフォームであり、人気の企業5位に選ばれました。
韓国人気企業第4位【現代(ヒュンダイ)自動車】
人気企業4位は「現代自動車」です。
現代自動車は、韓国の財閥グループである現代(ヒュンダイ)の企業です。
韓国内で史上最初の独自のエンジンを開発したことで有名です。21世紀以降はサムスングループが規模や影響力の観点より圧倒的な位置付けにいましたが、1970年代の後半の中東建設ブーム以降である1990年代までは韓国の最大企業集団は現代グループでした。
また、現代グループが序列1位だった当初、サムスングループとの格差は21世紀のサムスングループと現代グループの格差よりも広がっていました。
そして、単一工場としては、世界最大規模の現代自動車蔚山工場を保有しています。
韓国人気企業第5位【CJ第一製糖】
人気企業5位は「CJ第一製糖」です。
CJグループが設立されたのは1953年で韓国で最初に砂糖を製造した企業です。発展を続けながら創業70年近い歴史があります。
事業内容は大きく分けて食品部門とBIO部門があり、食品部門では家庭で簡単に作れるレトルト商品や健康食品、調味料、肉加工品、スナックを作り、BIO部門では発酵技術を活かして調味料や飼料の生産などを行っています。
国内だけではなく世界にも韓国の食品を輸出し、グローバルのイメージもあります。新型コロナ感染症の流行により自宅で過ごす時間が増えた影響で、2020年に実績をあげたこともあり、人気率が上がりました。
食品系の企業の中でも大企業であり実績が上昇しているので、大学生にも人気のようです。日本では「CD FOODS」として展開中です。
その他人気が上昇している企業
就職したい企業ランキングTOP5には入っていませんが、新しくTOP10にランクインした企業もあるので紹介していきます。
2020年の始まりあたりから新型コロナ感染症が流行し、ライフスタイルが大きく変わりました。今まで就職したい企業として「大韓航空」は上位を維持していましたが、2021年の上半期では18位まで下がり生活の影響が大きいことがわかります。
TOP10の中には半導体の製造会社である「SK hinix(エスケーハイニックス)」や、韓国の配達アプリ「배달민족(配達民族)」を運営している「우아한형제들(優雅な兄弟たち)」などがランクインしました。
韓国の若者が選ぶ企業は?
韓国では、新型コロナ感染症が流行してから生活に変化があり、インターネットを利用したコンテンツを扱う企業が人気のようです。
企業を選択した理由を見てみると、満足できる給与や公平な保証制度を求めている若者が多いですが、将来の成長・発展を見据えている若者も多くいることがわかります。
就職難といわれている世の中ですが、好きな分野のスキルを磨いて目標とする企業に就職できるようにヒントにしてみてください。
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