韓国語を一生懸命勉強しているみなさんは、韓国留学に憧れることがきっとあるはずです。
しかし、留学しようと思ったときに悩みの種になるのが、留学費用の工面ではないでしょうか。
そう思うことも多いでしょう。
韓国留学では、留学費用の負担を減らす方法の一つとして、奨学金制度を利用できます。
しかし、韓国留学で応募できる奨学金にはどんなものがあるのか、よくわからない方もいらっしゃいますよね?
そこで本日は、韓国留学で利用できる奨学金制度や、奨学金をもらうコツについてご紹介していきます。
韓国に留学する予定のある方や留学を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも奨学金ってなに?
奨学金とは、政府や地方自治体、民間企業などが学生を援助するために、給付または貸与する金銭および制度のことを指します。
優れた学術研究の援助をしたり、優秀ではあるけれど経済的理由で就学が難しい人に対して教育の機会を保障することを目的としています。
奨学金の支給形式
奨学金には給付型と貸与型があり、それぞれの特徴は下記のとおりです。
返済する必要のない奨学金です。
通常、選考基準が高く設定されているため、選抜された奨学生のみが給付の対象となります。
返済する必要のある奨学金です。
無利子のものと有利子のものがあり、返済能力があると判断された人が貸与の対象となります。
奨学金の支給金額と期間
奨学金の支給のされ方は大きくわけて下記の3つです。
- 毎月決まった金額が支給されるもの
- まとまった金額で一回または数回支給されるもの
- 授業料が免除または割引されるもの
支給金額も数千円から数万円、高いものだと数百万円になるものまでさまざまです。
また、支給期間は数カ月から長い場合だと5年というものまであります。
奨学金の選考基準
奨学金の運営団体のほとんどが、奨学生の選考基準を設けています。
とくに給付型や授業料免除の奨学金に応募する際には、一定の基準をクリアしていることが前提になります。
団体によって詳細は異なりますが、一般的な選考基準は下記の通りです。
- 家計状況
- 成績
- 学部/学科
- 研究分野
- 学年/年齢
- 居住地/出身地
これらは応募する際に、証明書を一緒に提出する必要があります。
また、奨学生に選ばれた後も、近況について定期的にレポート提出を求めたり、他の奨学生や関係者との集まりの場で発表を課すことが一般的です。
韓国留学で利用できる奨学金
ここまで奨学金の特徴がわかりましたね。
それでは、韓国留学で利用できる奨学金にはどんなものがあるのでしょうか。
ここからは日本と韓国の奨学金の特徴について見ていきます。
日本の奨学金の特徴
韓国留学で利用できる日本の奨学金の代表的なものには、下記の3 種類があります。
韓国の政府機関が、日本の奨学団体である日本学生支援機構(JASSO)の協力のもと運営している留学奨学金です。
給付型で3~5年間、毎月の奨学金にプラスして授業料や語学研修費が支給されるなど、待遇が手厚いのが特徴です。
対象は大学・大学院留学となり、定員枠や年齢制限などによる選考基準も高めに設定されています。
企業や財団法人などが、留学を希望する人のために設けている奨学金です。
種類は給付型と貸与型どちらもあり、高校や大学・大学院進学、短期留学など目的に合わせて選べます。
その中でも日本学生支援機構(JASSO)は奨学金支給の実績が高く、海外留学奨学金への応募も比較的しやすくなっています。
地域の自治体が、留学を希望する人のために設けている奨学金です。
自治体によっては、韓国の協定都市に長期の派遣留学を斡旋する形で奨学生を募集するケースもあります。
このように日本の奨学金の特徴は、経済的理由で就学が難しい人に対して教育の機会を保障することが目的になっている場合が多いことです。
数年前に貧困家庭の子どもの大学への進学困難が問題視されたことをきっかけに、最近では留学奨学金も種類が増え、待遇が手厚いものも多くなっています。
留学の目的に合わせて、待遇や選考基準が自分に適しているものを探してみるといいでしょう。
韓国の奨学金の特徴
一方、韓国の奨学金の代表的なものには、下記の3 種類があります。
所属する大学や大学院、語学堂が、在学生のために設けている奨学金です。
次の学期の授業料が数10%から全額割引されるのが特徴で、奨学生は成績や特定の条件にもとづいて選定されます。
企業や財団法人などが、留学を希望する人のために設けている奨学金です。
ほとんどが給付型で、学期ごとに決まった金額を支給するものや、学期の授業料分をまとめて支給するものなどがあります。
奨学生は成績や学年、専攻などにもとづいて選抜されます。
地方の財団法人が、留学を希望する人のために設けている奨学金です。
ほとんどが給付型で、奨学生は該当地域での居住年数や成績、家計状況などにもとづいて選抜されます。
このように韓国の奨学金の特徴は、どちらかというと優れた学術研究の援助をする意味合いが強く、成績が奨学金支給の可否に影響することです。
奨学生募集についての情報は、各財団法人や大学・大学院の学生支援センターのホームページに記載がありますので、そちらから確認してみるといいでしょう。
韓国留学で奨学金をもらうコツ
ここまで韓国留学でもらえる日本と韓国の奨学金の特徴がわかりましたね。
それでは、韓国留学で奨学金を受け取るにはどうしたらいいのでしょうか。
奨学金情報をこまめにチェックして応募する
奨学生の募集期間は団体ごとに決まっていることが多いため、応募のタイミングを逃さないことが大切です。
学期が始まる2~3月や8月ごろに選考が行われることが多い傾向です。
しかし、選考にかかる時間を見越して、より早く募集がかかることもあります。
また、もし応募できそうな条件の奨学金があったら、迷わずに応募するのもコツです。
複数の奨学金に応募することで合格率を上げることもできますし、併給や併願が可能な団体であれば、合計の支給金額も高くなるため一石二鳥です。
そのため、奨学金の情報はこまめにチェックし、積極的に応募することをオススメします。
募集要項に合った内容で書類を作成する
ほとんどの奨学団体には、選考基準と求められる奨学生像があります。
先に紹介した選考基準以外にも、「勉学に励み将来社会に貢献できる人材」など、募集要項にどういった奨学生を募集しているのかが記載されています。
奨学金の運営団体が求める奨学生像をしっかりと把握し、自分が該当人材になれることをアピールすると合格の可能性が高くなるはずです。
そのため、募集要項をしっかりと読み込み、併せて応募書類を作成するようにしましょう。
いい成績をキープする
とくに韓国の奨学金に応募する際に重要となるのが成績です。
学内で成績1位の学生は次の学期の授業料が全額免除、上位2%は50%割引、上位3%は30%割引…などのように、成績や学科・学部への貢献度によって奨学金が支給されるケースが多いです。
また、大学や大学院によっては留学生を対象とした奨学金制度が手厚いところもあり、成績(GPA)が4.3以上なら授業料全額免除、4.3~4.0なら50%割引、4.0~3.5なら30%割引などと設定されていることもあります。
それ以外にも、民間団体や地方財団法人の奨学金に応募する際にも成績の提出はほぼ必須となりますので、普段からいい成績をキープしておくのがとても重要と言えます。
留学生は言語の面でハンディキャップを負ってしまうため、正直なところ常にいい成績をキープするのは難しいです。
ですが、それでも頑張る姿勢を教授がプラスに評価してくれるケースもあるので、あきらめずに奨学金を狙ってみるといいでしょう。
韓国語に本気のあなたに特別なご案内
今回は韓国留学で利用できる奨学金制度について解説し、奨学金をもらえるコツをご紹介しました。
- 奨学団体が求める奨学生像に自分がぴったり当てはまることをアピールする
- いい成績をキープできるように努力する
留学では費用面での負担が多くなりがちですが、奨学金を利用することで金銭的にも時間的にも余裕が生まれます。
また、それによって勉強にいっそう集中できるようになるメリットがあります。
ですので、気になる奨学金情報を見つけたら、迷わずに応募してみるようにしましょう。
ぜひ奨学金をゲットして、満足のいく留学生活を送れるといいですね!
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