知人からの誘いや、店員からの勧誘など、コミュニケーションのなかで何らかのお断りをするシーンは意外と多いですよね。
コミュニケーション能力が高い人は、断るのも上手です。
相手に流されずにきちんと「ノー」と伝えることが必要な一方、相手の気分を害さないよう感じ良く伝えるのも大切です。
- 韓国語で断れるようになりたい
- 友人や目上の人に対して、角が立たないフレーズを知りたい
- 韓国語ネイティブが聞いてもおかしくない表現を学びたい
上記のようなお悩みが解決できるよう、今回は韓国語で「いいえ」など、断るときに使えるフレーズをご紹介します。
目上の人に対する丁寧な断り方なども覚えて、韓国語での良好な関係づくりができるようにしていきましょう。
ノーと伝える断りフレーズ
まずは断る際に使える基本のフレーズをご紹介します。
괜찮아요(大丈夫です)
何かを勧められたとき、「もう結構です、十分です、大丈夫です」と伝えたい場合に使えるフレーズです。
断るシーンで最も使用頻度が高いフレーズの1つです。
タメ口の場合は「괜찮아」、괜찮아요よりも丁寧な敬語表現では「괜찮습니다」と言います。
また、謝罪を受けた際にも「気にしないでください、大丈夫です」という意味で使えます。
노(ノー、いいえ)
Noのハングル読みです。
日本語でも「ノー」とは目上の人に言わないように、韓国語でも親しい間柄で使うくだけた言い方です。
아니요(いいえ)
「아니요」は「いいえ」という意味で、英語のNoにあたる否定の語です。
反対に、Yesと肯定する語は「네(はい)」です。
아뇨(いいえ)
「아뇨」は「아니요」の短縮形で、口語でよく使う否定のタメ口表現です。
아닙니다(いいえ)
「아니요」よりかしこまった言い方です。
年上・目上の相手にも使える敬語表現です。
아니에요(いいえ)
「아니요」同様に「いいえ」という意味です。
아니は単純にNOという意味です。
しかし、「아니에요」は「違います」「~ではありません」というように前にくる動詞や文章を否定する意味を持ちます。
아니에요は、感謝や謝罪を受けたときに「いえいえ」という意味でも使います。
못해(できないよ)
原形は「못하다(できない)」です。
です・ます調で「못해」よりもやわらかい言い方のヘヨ体では「못해요(できません)」、よりかしこまった丁寧表現のハムニダ体では「못합니다(できません)」になります。
- 먹지 못해요(食べられません)
- 가지 못합니다(行けません)
強く断るフレーズ
否定を強めて、きっぱりと断りたいときに使えるフレーズをご紹介します。
相手に失礼な印象を与える可能性が高いので、時と場合に気をつけて使いましょう。
싫어요(嫌です、嫌いです)
「싫어요」は「嫌です」や「嫌いです」という意味で、「好きじゃない(don’t like)」よりも、はっきりと「嫌い(hate)」というニュアンスで使います。
原形は「싫다」で、タメ口(パンマル)では「싫어(イヤ、嫌い)」、です・ます調(ヘヨ体)の「싫어요」よりもかしこまったハムニダ体では「싫습니다(嫌です、嫌いです)」になります。
죽을만큼 싫어(死ぬほど嫌だ)
「죽을만큼」で「死ぬほど」という意味です。
ここでは強く否定する言い方としてご紹介しますが、反対に「죽을만큼 사랑해(死ぬほど愛してる)」のようにポジティブな意味でも使えます。
- 그 사람이랑 단둘이서 있는건 죽을만큼 싫어요.(彼と二人きりになるのは死ぬほど嫌です。)
됐어요(結構です)
「됐어요」は素っ気なく冷たい言い方になります。
そのため、怪しい人からの誘いなどをきっぱり断る時によく使います。
「됐어요?」と語尾を上げて疑問形にすると「もういいですか?/大丈夫ですか?/できました?」と確認する意味になります。
この場合はそっけない感じにはならず、確認の意図でよく使います。
ちなみに原形は「되다(なる)」で、変化や可能など、さまざまな意味をもつ語です。
「안 돼요(できない)」はドラマの台詞でもよく聞くフレーズですね。
謝罪の韓国語フレーズ
お誘いや提案などを断る際、相手に申し訳ないという謝罪の気持ちを伝えたいときに使えるフレーズをご紹介します。
미안해(ごめん)
友人間で「ごめん(ね)」軽く謝りたいときによく使うタメ口の謝罪フレーズです。
少し丁寧な言い方にすると「미안해요」になります。
미안해も미안해요もドラマに頻出の表現ですね。
미안합니다(すみません、ごめんなさい)
前に紹介した「미안해」と、この後紹介するかしこまった言い方の「죄송합니다」の間にあたるような丁寧な表現です。
「ごめんください」や「Excuse me」のように、人混みを抜ける際や、初対面の人に道を訪ねたりする際にも使えます。
- 모처럼 초대해 주셨는데 개인사정이 있어 미안합니다.(せっかく誘ってもらったのに都合が悪くてすみません)
죄송합니다(すみません、申し訳ありません)
「죄송합니다」は丁寧な謝罪のフレーズで、目上の人にも使えます。
お断りをやわらかく伝えるクッション言葉
断り文句はただストレートに伝えてしまうとキツイ印象になってしまいます。
そのため、相手の気分を害したり、傷つけてしまう恐れがあります。
衝撃をやわらげる“クッション”となる言葉を挟むことで、やわらかくお断りしましょう。
유감스럽게도(残念ながら)
伝えづらいことの前の前置きで使い、その後ろによくない結果・内容がくることを予想させるフレーズです。
- 유감스럽게도, 내일은 갈수 없습니다. 다음기회에 꼭 참가하겠습니다.(残念ですが、明日はいけません。またぜひ誘ってください)
공교롭게도(あいにくですが)
「공교롭다」のもとの意味は「偶然だ」ですが、「図らずも都合がわるい」というニュアンスを伝えられます。
- 공교롭게도, 그날은 다른일정이있어 참가할수 없습니다.(あいにくですが、その日は仕事があって参加できません)
모처럼(せっかく、わざわざ)
お誘いを断るときなど、相手がわざわざ行ってくれたことのありがたさや価値を強調する「모처럼~해 주셨는데(せっかく~してくださったのに)」という言い方は便利なクッション言葉になります。(「~」には動詞が入ります)
韓国語に本気のあなたに特別なご案内
断るという行為は勇気や体力を使う場面も多いですよね。
しかし、人間関係をうまく構築するためには断り上手になることも必要です。
今回は、断りたいとき無難に使える「괜찮아요」をはじめ、きっぱりと強く断りたいときの「됐어요」のような言い方や、「공교롭다」といった角を立てずに断るためのクッション言葉をご紹介しました。
相手に誤解を与えないよう韓国語の基本フレーズは覚えておきましょう。
また、記事を最後までご覧になったみなさんには、韓国語を「外国語」のままではなく、「第2の母国語」にしていただきたいと考えております。
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