韓国語を一生懸命勉強しているみなさんは、韓国に留学してみたいと思うことがきっとあるはずです。
しかし、いざ留学しようと思ったときに悩むのが、どの語学堂に通うかではないでしょうか。
そもそも、語学堂に通うべきなのか疑問に思う方もいらっしゃると思います。
そこで本日は、語学堂の特徴と選び方、オススメの語学堂についてご紹介していきます。
韓国に留学する予定のある方や留学を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも語学堂ってなに?
語学堂とは韓国の大学が運営する教育機関のことで、主に留学生を対象とした韓国語教育をおこなっています。
語学堂と似た教育施設として語学学校がありますが、この2つは異なる点も多くあります。
語学堂と語学学校を徹底比較
比較項目 | 語学堂 | 語学学校 |
---|---|---|
入学資格 | 高校卒業以上(※中高生や左記に該当しない場合は語学堂に要相談) | とくになし |
授業時間 | 週5日(月~金) | 週4~5日(月~金) |
1日の授業時間 | 4時間(午前または午後) | 3~4時間(午前または午後) |
学期 | 年間4学期(春・夏・秋・冬)/1学期10週 | 1カ月ごと(※数日から1週間程度の通学も可能) |
入学金 | 約6万ウォン~約8万ウォン | 約3万ウォン |
授業料 | 1学期約160万ウォン~約190万ウォン | 1カ月約40万ウォン |
クラス | 1級~7級 | 1級~6級 |
ビザ | 一般研修(D-4)ビザ申請可能 | 一般研修(D-4)ビザ申請不可 |
語学堂のおもな特徴
語学堂では、受講生は毎日の宿題をこなし、中間テストや期末テストを受けます。
また、その結果をもとに進級するスタイルが取られています。
2学期以上在籍する場合は一般研修(D-4)ビザの申請も可能となるため、長期留学に最適です。
また、語学堂はほとんどが大学のキャンパス内に位置しているため、図書館や食堂など大学の施設を利用できるほか、学部生との交流をもつことも可能です。
このように語学堂は、本腰を入れて韓国語を学びたい方、長期の留学を希望する方、アカデミックな環境で勉強したい方にオススメと言えます。
語学学校のおもな特徴
語学学校は全体的に授業時間が少なく、宿題の量もあまり多くないため、勉強が負担になりにくいのが特徴です。
語学学校は民間企業が運営する教育機関のため、一般研修(D-4)ビザの申請はできません。
しかし、数日や1週間の留学にも対応しており、短期留学に適しています。
また、受講生は現地で働いている外国人や、中高生留学・社会人留学で利用する人が多く、学校というよりも習い事をする塾に近い雰囲気です。
クラスが上がるにつれて受講者が少なくなる傾向があるため、上級の授業は開講されないこともあります。
そのため、語学学校は勉強の負担なく韓国語を学びたい方、短期留学をしたい方、韓国語のレベルが初級から中級の方に向いていると言えます。
自分に合った語学堂の選び方
以上のように、語学堂と語学学校には明確な違いがあります。
勉強に専念できる時間的余裕があり、韓国語のスキルを上級まで高めたいと考えている方は、語学堂を選択するといいでしょう。
それでは自分に合った語学堂をどうやって見つければいいのでしょうか。
ここからは語学堂を選ぶポイントをご紹介していきます。
授業カリキュラム
語学堂では、韓国語でのコミュニケーション能力を養うことを目的に、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングを体系的に学べる正規課程を設けています。
語学堂によって、ライティングに強かったり、スピーキングに強かったりなどの特色があるので、自分がどのスキルを高めたいのか事前に考えておくといいでしょう。
また、一部の語学堂では、韓国の大学や大学院への進学希望者向けに、進学課程を設けているところもあります。
学術的なテーマでレポートを書く方法や、発表・討論の仕方などを学べて、付属している大学への進学を希望すると、場合によっては韓国語の試験が免除になるケースもあります。
語学堂を選ぶ際には、留学の目的に応じて適切な授業カリキュラムを設けている語学堂を選択するといいでしょう。
周辺エリアの環境
語学堂を選ぶうえで重要なのが、周辺エリアの環境です。
学校があるエリアによって、勉強に集中できる環境なのか、友達との交流に便利な環境なのかなどに違いがあります。
また、人によっては大学内の寮に入ったり、大学周辺の下宿やアパートに住むケースもあるため、周辺の住環境も無視できません。
そのため、大学周辺エリアの環境が自分に合っていそうか事前に調べておくといいでしょう。
言語交換パートナー紹介制度の有無
語学堂によっては、付属している大学の学部生の中からボランティアを募り、留学生とペアもしくはグループを組んで、お互いに言語の勉強をサポートし合える制度があります。
語学堂に通っていると留学生同士で交流しがちになりますが、言語交換パートナーと勉強することで、ネイティブがよく使う韓国語を覚えたり、韓国文化についてより深く学べます。
そのため語学堂選びの際には、入学を希望する語学堂に言語交換パートナーの紹介制度があるか確認しておくといいでしょう。
奨学金制度の有無
語学堂の中には奨学金が出る学校があります。
支給基準は学校によって異なりますが、成績や出席率をもとに優秀者を奨学生として選出し、次の学期の授業料からおおよそ10~50%を割引いてくれます。
このような奨学金制度があると経済面でも役に立ちますし、なにより韓国語の勉強を頑張るモチベーションにもなります。
そのため、入学を希望する語学堂に奨学金制度があるか事前に調べておくといいでしょう。
韓国留学でオススメの語学堂3選
ここまで語学堂選びのポイントを見てきました。
ここからは、上記の内容を踏まえたうえで、韓国留学にぴったりのオススメ語学堂を3校ご紹介します。
延世大学韓国語学堂
語学堂の中でも名門とされる学校で、ライティングを中心とした教育カリキュラムに定評があります。
- 宿題や発表授業が多い
- 韓国系の同胞や韓国語上級者も多く通っている
- 全体的に授業のレベルが高い
正規課程以外にも進学希望者向けに「大学韓国語課程」を設けており、短期間で効率的に学問習得スキルを培える授業編成となっています。
奨学金制度や言語交換パートナーの紹介制度があり、正規課程と大学韓国語課程の学生は学内の寮に申し込むこともできます。
大学周辺エリアの住環境も整っていて便利な一方で、学内に勉強できる環境がしっかりと整備されているため、着実に韓国語の実力を高めたい人にオススメの語学堂です。
西河大学韓国語教育院
語学堂の中でもスピーキングに重点を置いた教育カリキュラムに定評があります。
- もともと話すのが好きな人や、スピーキングのスキルを高めたい留学生が多く通っている
- 全体的に雰囲気が和気あいあいとしている
正規課程以外にも進学希望者向けに「学問目的コース」を設けており、3級以上を修了し同大学への入学を希望する場合は韓国語の試験が免除されます。
奨学金制度や言語交換パートナーの紹介制度があり、短期課程申込者は学内の寮に申し込むこともできます。
大学周辺に繁華街があるため、学内外の友達との交流にも便利で、韓国語でのコミュニケーションスキルを高めたい人にオススメの語学堂です。
韓国外国語大学韓国語文化教育院
外国語教育に特化した大学の語学堂で、初級から上級までバランスの取れた授業編成となっています。
- 韓国の大学への進学を目指す留学生が通っている
- 全体的に若年層が多い
正規課程の上級クラスに「通訳・翻訳コース」を設けており、2学期6カ月間、韓国語のスキルを強化しつつ通訳と翻訳の実力を養えます。
また、言語交換パートナーの紹介制度があり、学内の寮に申し込むこともできます。
学内の日本人比率が少ないため、韓国語の実力をしっかりと高めて、さらに+αのスキルとして通訳と翻訳のノウハウを習得したい人にオススメの語学堂です。
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今回は、語学堂の特徴と選び方について解説し、オススメの語学堂を3校ご紹介しました。
語学堂選びでもっとも大切なのは、自分の留学の目的に適した学校を選ぶことです。
韓国で実際に留学をしてみると、途中で新たな目標ができたり、挑戦したいことが増えることもきっとあるはず。
そんなときは、遠慮せずに目標の実現に役立つ語学堂に移るのもいい方法です。
ぜひ気に入った語学堂を見つけて、充実した韓国留学生活を送れるといいですね!
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