韓国語能力試験(TOPIK)やハングル検定の勉強をしているけど、上達してるのかイマイチわからない…
韓国語は発音の変化が多く、意外と聞き取りが難しいものです。韓国語の勉強が初心者であれば、なおさらリスニングが難しく感じますよね。そんな時は、パダスギをやると韓国語がみるみる上達していきます。
- パダスギってそもそもなに?
- パダスギをお家で一人でできる方法を知りたい!
- パダスギってどんな効果があるの?
以上のような疑問がある方はぜひ記事を参考にしてみてください。
韓国語の勉強に役立つ「パダスギ」とは?
パダスギと(받아쓰기)とは、「聞かせてくれる単語や文章と同じように書くこと」を指します。直訳で「받아(受けて)+쓰기(書く)」という意味です。英語でいう「ディクテーション」とも言われています。
韓国の小学1年生から2年生が韓国の文字であるハングルを学ぶとき活用する勉強方法の1つで、タイピングでハングルを使用する機会が多い現代では、コンピューターなどを利用して、パダスギを練習できるアプリやソフトも数多く登場しているます。
韓国語勉強をしている多くの外国人もパダスギを取り入れており、何度もくり返し継続することで、聞き取りなどのリスニング力をだけでなく、発音の練習や会話力の向上にも繋がります。そのため、韓国語の上達にはパダスギは効果的といえます。
具体的なパダスギのやり方
パダスギをやみくもにやってしまうと効果を実感しづらく、挫折する可能性もありますので、効果的に学べる方法をご紹介します。具体的な手順は以下のようになります。
わざわざパダスギ専用のテキストを揃える必要はありません。韓国語の音声とその音声のスクリプト(台本)を用意しましょう。見つけられなかった方はコチラを参考にしてください。
そして、韓国語の音声を書き取るノートとペンを用意しましょう。
まずは一度聞いてみて、分かる範囲で文字に起こしていきます。つづりがわからない箇所も、音として聞こえた文字をそのまま書き出してみてみましょう。一度に聞く回数は多くても10回ほどにして、答え合わせをしていきましょう。
自分が書き取れた文章と正解の文章を比べて、答え合わせをしてみましょう。答え合わせを通じて、「発音」「発音変則」「綴り」「語彙」の中でどれが自分に足りないかを知ることができます。
聞き取れなかったところは、どうして聞き取れなかったかを追求し、次は聞き取れるためにはどんな勉強をすべきか、対策を考えましょう。
以上の手順を繰り返すことで、韓国語の総合力が鍛えられるはずです。
パダスギで得られる効果
では、パダスギを続けると、どのような効果が得られるのでしょうか?パダスギで得られる主な3つの効果をご紹介します。
リスニング力が鍛えられる
聞こえてきたものをノートに書き写すため、リスニング力が飛躍的に伸びます。
同じ文章を何度もくり返して書き取っていくと、いままで聞き取りにくかった音も、鮮明に聞こえるようになります。
しかし、韓国語は連音や流音などの、音の変化が多く存在します。そのため、パダスギをやってみると、つづりを間違えてしまう場合があるかもしれません。
「座ります」という意味の「앉아요」の発音は、[안자요]なので、そのまま「안자요」と書いてしまう方も多いです。
パダスギをやることで、「聞こえてるつもりだった韓国語」から「きちんと理解できる韓国語」に変わっていきます。韓国ドラマのセリフが字幕なしでわかるようになったり、韓国語への理解が深まっていきます。
初級レベルの韓国語学習者はとくに発音が気になる場合が多いですよね。コリアンテナのYouTubeチャンネルでは、発音も学べるパダスギ動画も投稿しております。気になる方は、今日から実践してみてください。
分かち書きが学べる
分かち書きとは、文章の間にあるスペースのことです。
日本語にはひらがな・カタカナ・漢字があるため、句読点を付けるだけで見やすくなります。
しかし、韓国語で文章を書く場合、ほとんどがハングル表記だけなので、スペースを入れないと読みにくくなってしまうのです。文節にスペースをいれて区切りをつけることで、文章が読みやすくなります。
- 助詞は体言と分かち書きをしない
- 名前の後につける敬称は名前と分かち書きをする
- 依存名詞は修飾する用言の連体形と分かち書きをする
- 単位の前は分かち書きをする
- 二つの単語を羅列する時は、分かち書きをする
- 補助用言は分かち書きする
日本語では「私は日本人です」と区切らなくても伝わる文章も、韓国語では分かち書きが必要になります。
最初はたくさん間違えることが当然ですが、パダスギを続けていくうちに、分かち書きの構造も自然に覚えることができるのです。分かち書きが理解できると、韓国語能力試験(TOPIK)の作文問題で高得点を取るための対策にもなります。
韓国語の理解が深まる
パダスギをきちんとやることで、さまざまなスキルを得られるため、必然的に韓国語への理解は深まります。
- リスニング力が飛躍的に伸びる
- 連音などの発音の変化に慣れる
- 聞こえる音と発音表記の違いがわかる
- 単語や文法の知識が増える
- 発音矯正の練習になる
このように聞く力がアップするだけでなく、韓国語のスキルが全体的に向上します。一度やるだけでは中々伸びなかったものも、練習を重ねることでしっかり身についていきます。
パダスギの教材を選びかた
パダスギが初心者の場合、以下のポイントを気をつけて教材を選ぶと続けやすいです。
- 自分レベルに合った教材を選ぶ
- 興味のある、読みたいと思える題材を選ぶ
- 自分に合った量でこなす
自分のレベルに合った教材を選ぶ
パダスギはリスニング強化に最適なトレーニングですが、学習レベルに合った教材を選ぶ必要があります。
自分のレベルより明らかに高いレベルの教材を使ってしまうと、知らない単語があまりに多くなり、まったく聞き取れないという状態になり得ます。その結果、モチベーションが下がって、効率が悪くなってしまうこともあります。
だからと言って、自分にレベルにとって易しすぎるレベルの教材を選んでしまうと、韓国語の習得スピードはどんどん遅くなってしまいます。そのため、パダスギの教材を選ぶときは、文章や動画をサッと読んでみて、8割ほど理解できるものを選ぶことをオススメします。
興味のある、読みたいと思える題材を選ぶ
パダスギは、音源とテキストさえあれば、どんなものも教材になりうるため、選択肢が無数にあります。そのため、自分が好きな題材を選ぶことはモチベーションにつながります。
初級者の方々には、音声や文法が比較的あやふやなバラエティー番組やK-POP歌詞よりは、ニュースなどがオススメですが、パダスギの教材を「勉強用」と「趣味用」で分けることも1つの手と言えます。
自分に合った量でこなす
韓国の小学校のパダスギでは1文章ずつ計10文章ほど先生が一気に読み上げます。しかし、初級レベルの学習者には、いきなり韓国語10文章を一気に書き取るというのは難しいかもしれません。
そのため、自分がまだ10文章を一気に書き取る自信がなければ、1文ずつ聞き取って、書き取る練習をしてみるのも良いです。とにかく自分で続けられる量を習慣化することが大切です。
パダスギで韓国語の勉強をしてみよう
初級レベルだから、まだパダスギをする段階ではないという方もいらっしゃいますが、初級レベルの方にむしろオススメしたいのがパダスギです。
インプットの量が比較的多い時期である初級レベルですが、パダスギをすることで、語彙や文法がより記憶に残りやすくなり、難しい発音変化の定着にも役立ちます。
独りでできるパダスギの動画もコリアンテナのYouTubeチャンネルでは無料で公開していますので、ぜひ今日からチャレンジしてみてください。
また、オンライン韓国語教室のコリアンテナでは、アウトプットにもこだわったオンラインレッスンやコンテンツを制作しています。
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