トッポキやチーズハットグなど、おいしいものが盛り沢山の韓国フード。これらを食べた際に感想としていう様々な「おいしい」を表す韓国語表現はご存知ですか?
なんとなく「マシッタ」「マシッソヨ」は聞いたことがあっても、過去形や年上にも失礼のない敬語表現はちゃんと網羅できていますか?
また、もっと強調して「おいしいです!」という想いを伝えたい時にどんな副詞を添えれば良いかも気になりますよね?「おいしい」を伝える手段が増えれば、ネイティブとの食事時間がより充実するはずです。
今回の記事では、食事中の会話が弾む「おいしい」を伝えられる韓国語フレーズをご紹介します。
- 韓国料理をもっと楽しみたい
- マナー違反にならないよう最低限のフレーズを覚えたい
- 韓国語ネイティブと自然な会話をしたい
「おいしい」を伝えられる韓国語一覧
「おいしい」を伝えられる韓国語フレーズ
まずは、「おいしい」という気持ちを伝えられる基本的な韓国語フレーズです。
맛있다(おいしい)
この後ご紹介する「맛있어」や「맛있어요」などの原形です。
「맛(味)」+「있다(ある)」で直訳すると「味がある」なのですが、맛있다で「おいしい」という単語になっています。
原形の맛있다は、会話よりも独り言のときに使います。
食事を口に入れて、思わず「おいしい!」「うまい!」と言ってしまうことありますよね。
そんなときに使える言葉です。
맛있어(おいしい)
「맛있다」のタメ口(パンマル)です。
会話表現の基本として、まずは맛있어を覚えましょう。
맛있어요(おいしいです)
「맛있어」のです・ます調(ヘヨ体)で、맛있어よりも丁寧でやわらかい言い方になります。
「맛있어」と同様に友人との会話でよく使う表現です。
맛있습니다(おいしいです)
「맛있어요」よりさらにかしこまった丁寧表現(ハムニダ体)です。
目上の人との会話で使っても失礼のない敬語表現です。
맛있었어(おいしかった)
原形は「맛있었다」で、「맛있다」の過去形になります。
이집 맛있었다, 또 오자(このお店おいしかったね、また来ようね)
「이집 맛있었다, 또 오자(このお店おいしかったね、また来ようね)」韓国では「飲食店、店舗」を表す際、「집(家)」と表現することが多いです。
맛있었어?(おいしかった?)
「おいしかった?」と聞く際には、맛있었어の語尾を上げて「맛있었어?(もしくは、맛있었어요?)」 と言います。
発音する際、語尾を上げると質問文で「おいしかった?」で、下げると言い切りの「おいしかった」になります。
イントネーションも意識しましょう。
맛있겠다(おいしそう)
「맛있다」に、推量を表す接続語尾「겠다(~しそう、~だと思う)」を加えたフレーズです。
「겠다」は、ほかにも「재밌겠다(面白そう)」のように使いますので、合わせて覚えておきましょう。
맛없다(おいしくない、まずい)
맛있다が直訳すると「味がある」であるのに対して、맛없다は直訳では「味がない」ですが、「まずい、おいしくない」という意味です。
「맛이 없다」で、本当に「味がない、味付けが薄い、無味」のものにも使えます。
おいしさをより強調したいとき
自分の好みの料理を食べた時は、もっとおいしさを強調したいですよね。
そんな時に使える韓国語フレーズをまとめてみました。
너무 맛있다(とてもおいしい)
「너무」は「とても、随分、あまりにも」という意味です。
너무は、ほかにも「너무 좋아해(とても好き、大好き)」など、よく使う単語です。
완전 맛있다(めっちゃうまい)
완전のもとの意味は「完全」ですが、日本語の「めちゃくちゃ」や「超」のように、後ろの語を強調する若者言葉にもなります。
진짜 맛있다(マジうまい)
진짜は「本当、本物」という意味で、若者言葉で「マジ」という意味も持ちます。
一語のみで「진짜?(マジ?)」のようにも使えます。
정말 맛있다(本当においしい)
「진짜」と同様に「本当に」という意味です。
정말と진짜は、厳密に言えば若干の違いはありますが、同じ意味と捉えても問題ありません。
엄청 맛있다(すごくおいしい)
엄청のもとの意味は「(量が)多い、たくさん、いっぱい」ですが、「すごく」という意味で後ろに続く語を修飾できます。
食事にまつわる単語・フレーズ
식사(食事)
そもそも、ごはんや食事を表す名詞は「식사」です。
会話でよく使う単語に「아침 식사(朝食、朝ご飯)」、「점심 식사(昼食、昼ご飯、ランチ)」、「저녁 식사(夕食、夕飯)」などがあります。
진지(お食事)
식사(食事)より、丁寧な表現です。
おじいちゃんやおばあちゃんによく使うイメージです。
수라(王の食事)
韓国の時代劇でよく出てくる単語です。
배고파(お腹すいた)
2019年にM-1グランプリを獲得したことで有名なお笑い芸人の「ぺこぱ」さんのコンビ名の由来にもなっているフレーズです。
「お腹」という意味の「배」と、「空く、空っぽになる」を表す「고프다」の活用形「고파」の組み合わせです。
敬語は「배가 고픕니다」です。
배불러(お腹いっぱい)
배(お腹)と、「いっぱいだ、膨れている」という意味の「부르다」で「お腹いっぱい、満腹」というフレーズです。
敬語は「배부릅니다」です。
- 배불러서 죽겠어(お腹いっぱいで、しにそう)
食事の際のあいさつ
こんな食事の挨拶をすると、より食事が楽しめるかもしれません。
잘 먹겠습니다(いただきます)
잘は「よく」、먹다(먹겠の原形)は「食べる」、습니다はです・ます表現なので、直訳すると「よく食べます」になりますが、「いただきます」という意味で使われています。
タメ口は「잘 먹을게」です。
日本で「いただきます」は食材や食事を作ってくれた人、もとは神への感謝などを表す言葉で、食事の前に言いますが、韓国では日本のような意味合いではありません。
韓国では、食事を提供してくれる(ご馳走してくれる)人への感謝として言います。
なので、ご馳走する側は「잘 먹겠습니다」ではなく、この後ご紹介する「맛있게 드세요(お召し上がりください、めしあがれ)」を使います。
맛있게 드세요(お召し上がりください、めしあがれ)
「맛있게(おいしく)」と「드세요(召し上がってください)」で、直訳すると「おいしく召し上がってください、食べてください」となります。
飲食店の店員など提供する側や、ご馳走する側(奢る側)が「どうぞ食べてください、めしあがれ」という意味を込めて使います。
잘 먹었습니다(ごちそうさまでした)
「いただきます」という意味の「먹겠습니다」は、直訳すると「よく食べます」でしたね。
「ごちそうさまでした」を表す「잘 먹었습니다」は直訳すると「よく食べました」になります。
「먹었다(먹었の原形)」は「食べた」という意味で「먹다(食べる)」の過去形です。
ちなみに、ご馳走する側は「잘 먹겠습니다(いただきます)」は使わないとご説明しましたが、「잘 먹었습니다」は奢った・奢られた関係なく使います。
飲食店を出る際は「잘 먹었습니다」と気持ちよく挨拶してみましょう。
そのうえで、奢ってもらった場合は、支払ってくれた人に対しても「감사합니다. 잘 먹었습니다(ありがとうございます。ごちそうさまでした)」と伝えます。
또 올게요(また来ます)
こちらも飲食店を出る際に店主やスタッフに言うと、お互い気持ちよくなるはずです。
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「マシッソ」以外にも、食事の際に使えるフレーズはいろいろありましたね。
「すっごくおいしい!」「超うまい!」という感動を、ぜひさまざまなフレーズで表現してみてください。
また、韓国語ネイティブと食事をした際や、韓国料理店に行った際には「잘 먹었습니다」といった挨拶ができると相手にきっと喜んでもらえるはずです。
挨拶がきちんとできると印象がいいですし、関係性もより良くなりますね。
また、記事を最後までご覧になったみなさんには、韓国語を「外国語」のままではなく、「第2の母国語」にしていただきたいと考えております。
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