みなさんは「韓国の大学って日本の大学とどう違うんだろう?」と気になったことはありませんか?
また、みなさんの中には、韓国語を勉強していて、「いつかは韓国の大学に進学したい」と思っている人もきっと多いはずです。
実際に入学してみないとわからないことで日本の大学との違いに戸惑うこともあるかもしれません。
そこで、今回は韓国と日本の大学の違いについて比較しつつ、韓国の大学の特徴についてご紹介します。
また、実際に韓国で大学生活を送ったことがある人でないと知らない情報もご紹介いたします。
将来韓国の大学に留学したいと考えている方はもちろん、学歴社会と言われる韓国での大学生活が気になる方も、ぜひご覧ください。
韓国の新卒はアラサー?!
日本と韓国の大学の違いとしてまず挙げられるのが、大学に在学する期間です。
日本では、交換留学・留年という特別なケースを除けば、ほとんどの学生は4年で卒業しますよね。
ところが、韓国の大学では、むしろ4年で卒業する学生のほうが珍しいです。
その理由は、多くの学生が途中に休学をするからです。
韓国の大学生が休学をする主な理由2つをご紹介します。
韓国男児なら通るべき兵役
まず、男性においては大学入学後に休学して2年間の兵役義務に服することが多いためです。
兵役自体は高校を卒業後に入隊できますが、大学2年生から入隊するのがもっとも一般的なルートです。
除隊後には、복학생(復学生)として、大学を通います。
就活準備のための休学
新卒で入社してから仕事について一から学べる日本とは大きな違いがあります。
韓国の企業は、大学卒業の時点でなんらかの資格や経験のある志望者を好みます。
その理由は、即戦力になってくれる人材を求めているからです。
そのため、韓国の大学生は入学してからも大忙しです。
資格を取ったり、企業のインターンで経験を積んだり、留学したり…
そんなこんなで、大学を卒業して入社するのが、27~29歳と日本よりだいぶ遅くなってしまうわけです。
韓国は大学に入ってもやっぱり競争社会
韓国は日本よりもはるかに学歴社会・競争社会といわれています。
その原因となっているのが韓国人に多く見られる競争心・向上心です。
日本でも韓国の大学入試は、有名ですよね?
しかし、大学に入学できれば、学歴社会・競争社会から解放されるわけではありません。
在学中の資格勉強は必須
韓国の大学生にとって、卒業前にどれだけ資格をとれるか、どれだけ経験を積めるか、がその後の就職を大きく左右する最重要課題と言えます。
大学での勉強だけでは、ライバルの就活生に打ち勝つことができないため、大学の勉強とは別に学習塾を通うケースも多く見られます。
成績も相対評価
韓国の大学生が資格の勉強ばかりしているのかというとそうではありません。
就職時には、大学の成績を求められるので、学業もおろそかにできないのです。
しかも、成績は相対評価なので、みんな他の学生と常に競い合う必要があります。
全体の生徒数のうち、最もよいA+評価をもらえるのは全体の何%と決められているため、少しでもよい成績をとり、就職活動の際に有利になるよう、勉強にも力を抜けないのです。
また、韓国にも日本のサークルと同様「동아리(トンアリ)」と呼ばれるサークル活動はあるものの、日本と比べると勉強優先という雰囲気が強いです。
受講申請も早いもの勝ち
韓国ではとりたい授業の受講申請も競争です。
日本の大学の場合は、すべての生徒の申請終了後、定員に合わせて調整を行います。
しかし、韓国では、シンプルに早い者勝ち。
そのため、申請が始まると、とりたい授業がある学生は一早く申請手続きをします。
申請はオンラインなので、ネットの環境がよい場所でスタンバイして一斉にクリックします。
少しでも早くアクセスするために、学校のサーバーに近い、学校のパソコンルームなどから接続する生徒も多いんだそう。
競争好きな韓国らしいエピソードですね。
韓国の大学の魅力
ここまで見ると「韓国の大学って何だか大変そう…」というイメージを持たれた方も多いかもしれません。
たしかに、韓国の大学は日本と比べ、学生たちがストイックに勉学に励んでいる印象はあります。
とはいえ、韓国の大学生が勉強しかしていないわけではありません。
日本の大学にはない韓国の大学の魅力もあります。
大学施設が充実
韓国の新村地区に位置するミッション系名門女子大学、梨花女子大学校には、なんと学生のための映画館や仮眠室があります。
学生のための娯楽施設や休息のための場所まで大学が提供しているのです。
また、キリスト教や仏教などの信者が多い韓国は、大学キャンパス内にプレイルーム(祈祷室)を設けている大学もあります。
学内のおしゃれなカフェ
韓国人はカフェが好きで、街中にもたくさんおしゃれなカフェがあります。
大学も例外ではなく、どこででも気軽に学友たちと勉強したり、お茶をすることのできる場所があるのです。
学生たちが不自由なく勉学に励む環境が整備されていると言えるでしょう。
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ここまで、日本の大学と韓国の大学の違いについて見てきました。
- 韓国の大学生は、就活準備や入隊のために休学をすることが多くある
- 韓国では、入学後も競争社会が続く
- 韓国の大学は勉強が捗る学内施設が充実している
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